先日、Anthropicが主催する招待制の開発者イベント「Code w/ Claude: Extended Tokyo」に参加しました。2026年6月11日(木)、東京・浜松町のFairmont Tokyoにて開催されたイベントで、参加者の間では「倍率は約10倍」という声もあったほど狭き門のようでした。
普段から Claude Code を業務で使っていることもあり、「Anthropicの開発者が直接教えるワークショップがある」という点に惹かれて応募しました。9時半から18時まで、コードを書き、開発者と話し、他社の方と交流した1日でした。この記事では、会場の雰囲気からワークショップの内容まで、感じたことをまとめます。
先着順・1人1個で配られたAnthropicのぬいぐるみ(筆者撮影)
この記事でわかること
- Code with Claude: Extended Tokyo の概要
- 会場の雰囲気、参加者層、Anthropicスタッフとの交流
- ワークショップ教材が社内研修として再現できる可能性
イベント概要——技術・事例・交流の3トラック同時進行
Code with Claude: Extended Tokyo は、Claude を開発する Anthropic が主催した招待制・無料のイベントです(公式イベントページ)。招待制といっても、事前に応募した人の中から招待された人だけが参加できる形式でした。前日の2026年6月10日(水)には「Code w/ Claude Tokyo」が対面+ライブ配信で開催されました。Extended Tokyo はその翌日に、独立した開発者やアーリーステージの創業者を主な対象として設けられた第2イベントという位置づけです。
会場には約300人が参加し、日本人参加者は100〜150人ほどだった印象です。ホテルやAnthropicのスタッフも多数配置されていました。セッションは英語中心で同時通訳が提供されました。
3トラック構成
| トラック名 | 内容 |
|---|---|
| Founder | 創業者・スタートアップの事例セッション |
| Builder | ユーザや開発者による実装や事例セッション |
| Workshop | Anthropic社内研修と同じ教材を使ったハンズオン |
当日の大まかな流れ(公式アジェンダより)
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 8:30–9:30 | 受付・朝食 |
| 9:30–9:45 | 基調講演 |
| 10:00–15:45 | 3トラックでセッション・ワークショップが並行開催 |
| 11:45–13:30 | 昼食 |
| 15:45–18:00 | クロージングレセプション |
ワークショップは45分×6本が順次開催され、どのセッションに出るかは参加者が自由に選べます。筆者はほぼすべてのワークショップに参加しました。
なお、当日のセッション録画は後日一般公開される予定です(本記事執筆時点で、アーカイブのURLはまだ掲載されていません)。
ワークショップ体験——6本参加
ワークショップはClaude APIを使ってコードを動かす形式で、Anthropicから参加者一人あたり100ドル分のAPI利用クレジット(利用枠)が付与されました。ワークショップ6本を体験して消費したのは約6ドル。
6本の内容は以下の通りです。
| # | タイトル | 概要 |
|---|---|---|
| 01 | How We Claude Code | AIが先に質問してきて、作るものを固めてからアプリにする |
| 02 | Ship Your First Managed Agent | 深夜のシステム障害調査をAIが肩代わり |
| 03 | Agents that remember | AIが過去のやりとりを記憶して賢くなる仕組み(途中参加) |
| 04 | Evals for taste | AIが作るスライドの「ダサさ」を数値で測って直す |
| 05 | Tool, skill, or subagent? | 機能を足しすぎて太ったAIを分解して、速く・安くする |
| 06 | Agent Battle | 自分が設定したAIでマインクラフトのダイヤ採掘対決 |
なお「How We Claude Code」と「Ship Your First Managed Agent」の2本については、実装手順や技術的な考察を別記事の参加レポートで深掘りしているので、あわせてご参照ください。
また、残りのワークショップも後日、テックブログの方で順次紹介していけたらと思います。
会場の雰囲気と参加者との交流
グローバルな熱気と豪華な演出
会場に入った第一印象は「海外のカンファレンスに来た」でした。参加者の半数以上が海外からで、日本在住の外国人も多く、セッションは英語中心で進みました。名札はグレー(参加者)とオレンジ(Anthropicスタッフ)で色分けされており、日本人スタッフはほぼいない印象でした。
食事は朝食ビュッフェ・昼のホテル製弁当・夜のレセプションと終日提供されました。ノベルティは、ガチャガチャで引くステッカーと、先着順・1人1個で配られたAnthropicのぬいぐるみでした。
ノベルティのステッカーはガチャガチャ形式で配布(筆者撮影)
ガチャの中身。Code w/ Claudeロゴとマスコットのステッカー(筆者撮影)
筆者がもらったぬいぐるみはサングラス姿でした(筆者撮影)
夕方からは43階のラウンジでレセプションが開かれ、ローストビーフやステーキをはじめとするビュッフェ料理とワインが振る舞われました。スタッフの対応も含め全体的に高級感のある演出で、明らかに費用をかけて作り込まれたイベントだと感じました。
参加者との会話——現場のリアル
ワークショップの合間や昼休みに、さまざまな参加者と話す機会がありました。話してみると、それぞれがClaude Codeを使う中での課題を抱えていて、その改善策を探しに参加した方が多い印象でした。
たとえば、Claude Codeが指示した範囲を超えてコードを書きすぎてしまう課題に対して、別のAIに自動レビューさせる仕組みを組んでいるエンジニアや、ClaudeをNotionと連携させてプロジェクト管理に活用しているビジネス担当者など、使い方も課題も人それぞれでした。「出力が読みにくい」「スライド作成が苦手」といった声も多く聞きました。
また、イベント2日前の2026年6月9日に発表された最新モデル「Claude Fable 5」(Anthropic公式発表)も話題になっていました。
開発者との1対1セッション
事前予約制で、Anthropicの研究者・開発者と15分間1対1で話せる枠がありました。筆者も予約していたのですが、カレンダーに登録された時刻がタイムゾーンの設定違いで日本時間とずれており、正しい開始時刻に気づけないまま枠を逃してしまいました。その後も空き枠が出るのを待ちましたが、結局空きは出ず、開発者と直接話す機会は作れませんでした。また、Claude Codeの開発者が会場にいるのを見かけることはできたものの、話すまでには至りませんでした。Anthropicスタッフとの交流や関係づくりを目的に来ていた参加者も多いようでしたが、実際に話せた人は限られていたようです。
今後深掘りしたいこと
ワークショップは企業研修にも使える
今回のワークショップは、Anthropicが社内研修で実際に使っているコードをそのまま使った内容だと当日説明されていました。教材はPCがあれば再現できる構成になっており、外部のイベントに参加しなくても、自社内のハンズオン研修として展開できるポテンシャルがあります。
筆者が所属するElcamyとしても、このワークショップ教材を活用した社内ハンズオン研修の実施を検討しています。イベントで学んで終わりではなく、チーム全体の底上げに転用できる——これが今回の大きな持ち帰りのひとつです。
おわりに
Code with Claude: Extended Tokyo は、Anthropicによる招待制のハンズオンイベントでした。
セッションの録画は公式ページで後日案内される予定なので、気になるワークショップがあった方はぜひチェックしてみてください。
出典一覧
- Code with Claude: Extended Tokyo — Anthropic(2026-06-11)
- Code w/ Claude Tokyo — Anthropic(2026-06-10)
- Claude Fable 5 and Claude Mythos 5 — Anthropic(2026-06-09)