Elcamy
ブログ一覧に戻る
#ビジネス2025.10.30

【Notion】複数の折れ線グラフの作成方法【完全ガイド】

Notionのチャート機能を使って複数の折れ線グラフを作成する方法を解説。データベースは「ロング形式」で設計し、Y軸の「グループ化」機能を活用することで、異なる系列を表示可能。チャートのスタイルや凡例の調整、外部ツールとの連携も提案されている。

はじめに

Notionの「Chart view(チャートビュー)」が正式リリースされ、データの可視化がぐっと手軽になりました。要望が多いのが「1つのデータベースから、複数の線を1つのグラフに表示したい」というケース。

この記事では、Notionのチャート機能で“複数の折れ線”を表示する方法を、設計のコツから具体的な操作手順まで、わかりやすく解説します。


まず押さえておきたい:Notionのチャートの基本

チャートの種類と特徴

Notionのチャートビューでは、以下の形式が選べます:

  • 折れ線グラフ
  • 縦棒グラフ
  • 横棒グラフ
  • ドーナツチャート

折れ線や棒グラフは、X軸・Y軸を自分で指定できるのがポイントです。

複数の線を表示するには?

鍵となるのは、Y軸設定の「グループ化」機能

ここで「媒体名」などの項目を指定すれば、その値ごとに別々の線が描かれます

凡例(ラベル)のON/OFF切り替えも可能なので、見やすさも自在に調整できます。

制約事項(事前に要チェック!)

  • 表示できるのは 最大200グループ、50サブグループ
  • ロールアップや複雑な数式、ファイルプロパティはX軸,Y軸には使えない
  • チャート上からのデータ編集は不可

DB(データベース)設計:ロング形式

なぜ“ロング形式”が必要?

Notionで複数の折れ線を表示するには、「1列=1線」ではなく、1行=1データポイントの形が理想です。これを「ロング形式(tidy形式)」と呼びます。

設計

項目名プロパティ内容
Date📅日付日付(X軸に使用)
Series🔤テキスト
🔻選択
≔マルチセレクト
など媒体名など、線を分けるセレクトプロパティ
Value#️⃣数値数値(Y軸に使用)
Segment(任意)🔤テキスト
🔻選択
≔マルチセレクト
などチームや地域などの追加カテゴリ分けに便利

この構成にしておけば、「グループ化: Series」で複数の折れ線を表示できるようになります。


実践編

1つのDBから複数の折れ線を描く手順

  1. データベースを作成
    • 上記のスキーマに沿って「Date」「Series」「Value」などの列を準備
  2. チャートビューを追加
    • DBの上部から「+」→「チャート」を選択
    • 「チャートを編集」をクリックし、チャートタイプは「折れ線」を選ぶ(または /chart コマンドでもOK)
  3. X軸を設定
    • X軸>データ>Date>「相対日付/月/週/日/年」のいずれか表示したいものを選択
  4. Y軸と系列の設定
    • Y軸>データ>Value>「合計」を選択
    • グループ化>「Series」 を選択 → 「Series」ごとの線が表示される!

完成

補足

  1. 凡例やスタイルを調整
    • 「その他のスタイルオプション」からスタイルの調整が可能
      • 「曲線:オン」→スムーズな曲線表示、グリッド線、軸ラベルなども調整可能
      • その他詳細設定
        • ①「凡例:オン」→各線の名前が表示される
        • ②「データラベル:オン」→「Series」ごとの「Value」の値が表示される
        • ③「キャプション:オンにして文章入力」→キャプションが表示される

2. フィルターで見やすく

  1. データベースに「Segment」プロパティを作成
  • 期間や対象チーム別にフィルターを設定 → 特定のデータのみ表示が可能に

3. チャートを書き出す/ダッシュボードに組み込む

  • 「チャートを保存」からPNGやSVGで保存可
  • 複数チャートを並べて1ページにまとめれば社内ダッシュボードにも◎

ワイド形式の表(横型)からロング形式に変換するには?

例:以下のような表から...

DateA支店B支店C支店
2025-10-011284
2025-11-011562

↓ ロング形式に変換するとこうなります

DateSeriesValue
2025-10-01A支店12
2025-10-01B支店8
2025-10-01C支店4
2025-11-01A支店15
2025-11-01B支店6
2025-11-01C支店2

変換方法の例:

  • 手動(少量なら):新しいDBに3行ずつ手入力、もしくはフォームやコピーで一括変換
  • スプレッドシートで整形:UNPIVOT(列→行)処理してからNotionに取り込み
  • 運用統一:今後はロング形式で入力しておけば、チャート設定は一切変更せずに自動反映!

※現状、Notionでは複数の数値列をそのまま別線に表示することはできません。そのため「ロング形式」が基本になります。


よくある質問とトラブル対応

問題原因対策
線が1本しか出ない①「グループ化」が「なし」になっている
②Series列の値が1種類しかない可能性①「グループ化」で「Series」のプロパティを選択
②「Series」列の値を2種類以上の表を作成する
一部のプロパティがX軸・Y軸に使えない数式・ロールアップはX/Y軸に非対応値を普通の「数値」プロパティに移すとOK
表示が粗い/重い表示上限(200グループ・50サブグループ)がある
期間を絞る、集約するなど工夫を
もっと凝ったチャートがほしいNotion標準では限界あり次の外部サービスを活用するのが◎

高度なチャートを作りたいときは?

以下の外部ツールを使えば、複合グラフや参照線、多軸などが可能です。

  • Googleスプレッドシートの埋め込み
  • Rows:Notionと接続して柔軟なグラフを表示可能(Rows公式
  • ChartBase:Notion2Chartsの進化版(ChartBase公式

▼高度なチャートやダッシュボード作成にお困りの方は、こちらのサービスがおすすめです。


まとめ:ポイント早見表

やりたいこと設定のポイント備考
複数線を表示するY軸で「グループ化 」を行うデータは「ロング形式」が基本
見やすく整理したいLegend表示・Visible groups調整ダッシュボードで用途別に整理可能
外部連携で高度にしたいRows/ChartBaseなどを利用標準機能の限界を超えたいときにおすすめ

公式・参考リンク集

用語・リンク集(Wikipedia/公式)

おわりに

本記事の内容が、皆さまのNotion活用のヒントになれば幸いです。チームの可視化やレポート作成に、ぜひ役立ててみてください!

もしデータ設計やダッシュボードの整備をもっと効率化したい方は、Elcamyまでお気軽にご相談ください。

[Looker Studioついてのお問い合わせ]