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#ビジネス2025.03.21

【初心者向け解説】DNSとIPアドレスの違いとは?

IPアドレスはデバイスを識別するための「住所」であり、IPv4とIPv6の2種類が存在する。DNSはドメイン名をIPアドレスに変換する仕組みで、インターネットの利用を簡便にする。DNSにはキャッシュ機能やセキュリティリスクがあり、暗号化技術(DoH・DoT)による安全な通信が重要である。理解を深めることで、インターネットをより安全に活用できる。

はじめに

インターネットを利用するうえで欠かせない「DNS」と「IPアドレス」。どちらもよく聞く言葉ですが、具体的な違いや役割を正しく理解しているでしょうか?

本記事では、DNSとIPアドレスの仕組みをわかりやすく解説し、それぞれの違いを比較しながら詳しく説明します。



1. IPアドレスとは?

IPアドレスの役割

IPアドレス(Internet Protocol Address)とは、インターネット上でデバイスを識別するための「住所」のようなものです。

例えば、郵便物を届けるためには正確な住所が必要なように、インターネット上でもデータを送受信するためには各デバイスに割り当てられたIPアドレスが必要になります。

IPv4とIPv6の違い

現在、IPアドレスには IPv4 と IPv6 の2種類があります。

種類ビット数特徴
IPv4192.168.1.132ビット約43億個のアドレスが利用可能だが、枯渇問題が発生
IPv62001:db8::ff00:42:8329128ビットほぼ無限のアドレス空間を持ち、今後の標準規格

IPv4は広く使われていますが、アドレスの枯渇が問題視されており、IPv6の普及が進んでいます。

IPアドレスの種類

IPアドレスは グローバルIPアドレス と プライベートIPアドレス に分けられます。

種類役割
グローバルIPアドレスインターネット上で一意のアドレス203.0.113.1
プライベートIPアドレス家庭や企業のネットワーク内で使用192.168.1.1

プライベートIPアドレスはLAN(ローカルネットワーク)内でのみ使われ、外部とはルーターを介して通信します。


2. DNSとは?

DNSの役割

DNS(Domain Name System)は、 「ドメイン名」を「IPアドレス」に変換する仕組み です。

例えば、私たちは「google.com」と入力するだけでGoogleのサイトにアクセスできますが、実際の通信では 「142.250.72.14」 というIPアドレスが使われています。DNSは、この変換を自動で行うことで、インターネットを使いやすくしています。

DNSの仕組み

DNSは以下の手順でドメイン名をIPアドレスに変換します。

  1. ユーザーが「google.com」と入力
  2. DNSリゾルバ(最初に問い合わせを受けるサーバー)が検索
  3. ルートDNSサーバー → TLD(トップレベルドメイン)DNSサーバー → 権威DNSサーバーの順に問い合わせ
  4. 「google.com」に対応するIPアドレス(例:142.250.72.14)が返される
  5. ユーザーのブラウザがそのIPアドレスに接続し、Googleのページが表示される

この仕組みのおかげで、私たちは難しいIPアドレスを覚えなくても簡単にウェブサイトを利用できます。


3. DNSとIPアドレスの違いを比較

項目DNSIPアドレス
役割ドメイン名をIPアドレスに変換デバイスを識別するためのアドレス
google.com → 142.250.72.14142.250.72.14
人間向け?覚えやすい(名前)覚えにくい(番号)
必要性ウェブサイトを簡単に利用するために重要ネットワーク通信には必須

4. DNSの仕組みをさらに詳しく

キャッシュDNSとは?

DNSの問い合わせは毎回行われると時間がかかるため、キャッシュ によって高速化が図られています。

例えば、一度アクセスしたサイトのIPアドレス情報は、パソコンやルーターに一時的に保存 されます。これにより、次回アクセス時にDNSサーバーへの問い合わせを省略し、より高速にサイトを表示できます。

DNSのセキュリティリスク

DNSにはセキュリティ上のリスクもあります。

1. DNSキャッシュポイズニング(DNSスプーフィング)

悪意のある攻撃者が偽のIPアドレスをDNSサーバーに登録し、ユーザーを偽のサイト に誘導する攻撃です。

  • フィッシング詐欺や情報漏洩のリスクがある
  • 被害者は正規のサイトだと思い込み、個人情報を入力してしまう可能性がある

2. DNSの暗号化(DoH・DoT)

DNS通信は通常 暗号化されていない ため、通信内容を盗聴される可能性があります。

  • DNS over HTTPS(DoH):DNSリクエストをHTTPS経由で暗号化
  • DNS over TLS(DoT):TLSプロトコルを利用してDNS通信を暗号化

Google ChromeやFirefoxなどのブラウザでは、DoHを標準でサポートし、安全な通信を実現しています。


5. まとめ:DNSとIPアドレスの関係を理解しよう

  • IPアドレスは「インターネット上の住所」 で、通信に必要不可欠な存在
  • DNSは「インターネットの電話帳」 で、ドメイン名とIPアドレスをつなぐ役割
  • DNSがあることで、私たちは簡単にウェブサイトにアクセスできる
  • DNSにはセキュリティリスクもあるため、DoHやDoTによる暗号化が重要

6. 参考リンク・用語解説

参考リンク

用語解説

  • DNSリゾルバ:DNSの問い合わせを受け取り、IPアドレスを探す役割のサーバー
  • 権威DNSサーバー:特定のドメイン名に対する正しいIPアドレスを管理するサーバー
  • DoH/DoT:DNS通信を暗号化する技術

DNSとIPアドレスを正しく理解し、インターネットをより安全に活用しましょう。

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