
※本記事の内容は2026年8月時点の情報に基づいています。AIツールは仕様・料金が頻繁に変わるため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。
はじめに
用途別のおすすめAIは、目的ごとに異なります。本記事では、ChatGPT・Google Gemini・Anthropic Claude・DeepSeek・Groq・OpenRouter・Felo.ai・Gemini Notebook(旧NotebookLM)・Genspark の9つのAIツールを比較しながら、その結論に至った根拠を解説します。
生成AIが急速に普及し、ビジネスの現場でも「どのAIを使えばいいか」という問いは日常的になってきました。しかし種類が多すぎて、おすすめAIを絞り込めずに迷っている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、これら9つのAIツールを 用途・料金を中心に、日本語対応にも触れながら徹底比較 します。「まず1つ使ってみたい」という初心者から、「複数AIを目的別に使い分けたい」というビジネスユーザーまで、選び方の指針になれば幸いです。
本記事の位置づけ: モデルアーキテクチャや技術仕様の違いを知りたい方は 主要AIモデル一覧とその違い を先にご覧ください。本記事は「実際にどのツールを使うか」を業務目的・料金・日本語対応の観点から絞り込むことに特化しています。
比較の前提: 本記事は、各AIを チャット(対話インターフェース)として個人・業務で使う ことを前提に比較しています。なお、ChatGPT(ChatGPT Work)やClaude(Claude Cowork)などは有料プランに簡易的なエージェント機能をすでに含んでいますが、AIに目標を渡して複数ステップの作業を自律的に実行させる本格的な「AIエージェント」としての用途は選定基準が大きく異なるため、記事末尾の「7. AIエージェントとして使う場合はどう選べばいい?」もあわせてご確認ください。
- 文章生成・会話に強いAIはChatGPTとClaude、リサーチ・情報収集に強いAIはFelo.aiとGemini Notebook(旧NotebookLM)です。
- 2026年8月時点の最新モデルは、ChatGPTがGPT-5.6(Sol・Terra・Luna)、ClaudeがOpus 5・Fable 5、GeminiがGemini 3.6 Flashです。
- ChatGPTには新プラン「Go」(月額1,400円)が追加され、Plus(3,000円)より安価に一部機能を使えます。
- NotebookLMは2026年7月16日付でGoogleにより「Gemini Notebook」へ名称変更されました。
- DeepSeekは低コストですが、公式サービスは日本政府から業務利用の注意喚起が出ているため、機密データの入力は避ける必要があります。
- 初心者はChatGPTかClaudeの無料プランから試し、目的が明確になったら複数AIを使い分けるのが失敗しない選び方です。
1. 9つのAIにはどんな特徴がある?
ChatGPTはGPT-5.6、ClaudeはOpus 5とFable 5、GeminiはGemini 3.6 Flashのように、9つのAIツールにはそれぞれ異なる最新モデルと得意分野があります。まずは基本的な特徴を一覧で確認しましょう。
| AIツール | 開発企業 | 特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| ChatGPT | OpenAI | GPT-5.6ファミリー(Sol・Terra・Luna)を利用できる対話型AI(OpenAI) | 会話、文章生成、プログラミング |
| Google Gemini | Google DeepMind | Gemini 3.6 Flash・Gemini 3.1 Proなど、テキスト・画像・動画・音声に対応したマルチモーダルAI(Google) | リサーチ、要約、データ分析 |
| Anthropic Claude | Anthropic | Claude Opus 5(2026年7月24日提供開始。多くの公開ベンチマークでFable 5と同等以上とされ、API料金は半額。Maxプランの既定モデル)とFable 5(従来の最上位モデル)など、安全性と長文処理を重視した大規模言語モデル(Anthropic) | 長文作成、AIアシスタント、コーディング |
| DeepSeek | DeepSeek AI | DeepSeek-V4-Flash(正式版)/ V4-Pro(プレビュー版)など、コスト効率に優れた中国発の大規模言語モデル群(DeepSeek) | コード補助、翻訳、文章生成 |
| Groq | Groq Inc. | LPU™による超高速LLM推論プラットフォーム(Groq) | リアルタイム応答、チャット、コード補助 |
| OpenRouter | OpenRouter, Inc. | 複数AIモデルを1つのAPIで利用できるゲートウェイ(OpenRouter) | マルチAI比較、開発者向けAPI活用 |
| Felo.ai | Felo Inc.(旧Sparticle株式会社) | 日本発の、Web検索+要約に強いリサーチ特化AI(Felo) | 情報収集、ニュース・論文リサーチ |
| Gemini Notebook(旧NotebookLM) | 読み込ませた資料の範囲内で回答するAIリサーチツール(Google) | 研究、社内資料の横断分析、要点整理 | |
| Genspark | Genspark | AI検索から出発し、現在は「AI Workspace 6.0」を中心としたスーパーエージェント型ワークスペース(Genspark) | リサーチ・競合調査、資料作成、タスクの自律実行 |
Googleは2026年7月16日付で「NotebookLM」の名称を「Gemini Notebook」に変更しました。製品自体は同一で、既存のノートブックや共有リンクはそのまま利用できるとされています(NotebookLMからGemini Notebookへ)。本記事でも以降「Gemini Notebook(旧NotebookLM)」と表記します。
Gensparkは「AI検索エンジン」から位置づけが変わっています: 検索クエリごとにまとめページを生成する「Sparkpage」は現在も利用できますが、Gensparkは2026年7月21日に「AI Workspace 6.0」を発表し、無制限のクラウドメモリー「SecondBrain」を核としたスーパーエージェント型のワークスペースへと軸足を移しました。あわせてGenTeam・GenMail・AgentBase・Designなどの機能が追加されています。同社は今後3年間で日本市場に1億ドル(約150億円)規模の投資を行う計画も公表しています(AI Workspace 6.0発表)。本記事はチャット用途を軸に比較しているため、Gensparkは主にリサーチ用途で扱いますが、エージェント用途での検討は「7. AIエージェントとして使う場合はどう選べばいい?」を参照してください。
DeepSeekの公式サービス(Webチャット・公式API)では、入力したデータを含む取得情報が中華人民共和国国内のサーバーに保存され、中国の法令が適用されるとされています。個人情報保護委員会は2025年2月3日にこの点に関する情報提供を行い、デジタル社会推進会議幹事会事務局も2025年2月6日に各府省庁へ業務利用に関する注意喚起を出しています。利用禁止ではありませんが、個人情報や社外秘を含むデータの入力は避け、業務利用の可否は事前にリスク評価を行ってください。
一方で、正式版のDeepSeek-V4-Flashはモデルの重みがMITライセンスで公開されています。OpenRouterなどの第三者ホスティング経由で使う、あるいは自社が管理するクラウド環境で動かす構成にすれば、データの保存先を自社の管理下に置いたままコストメリットだけを得ることも可能です。本記事でDeepSeekを推奨している箇所は、いずれもこの前提を踏まえてご判断ください。
2. AIツールの料金プランはどう違う?

AIツールの料金は、無料でも十分使えるものから月額数万円の上位プランまで幅が広いです。ツール選びで見落としがちな料金体系を、無料プランの制限と有料プランで解放される機能に分けて比較します。
| AIツール | 無料プラン | 有料プラン(月額目安) | 備考 |
|---|---|---|---|
| ChatGPT | あり(GPT-5.5 Instant、利用上限あり) | Go: 1,400円 / Plus: 3,000円 / Pro: 16,800円〜(OpenAI) | GoはPlusより安価な中間プラン。Plus以上でGPT-5.6が利用可能。なお日本では2026年6月から、無料版とGoのログインユーザーに広告が表示される(Plus以上は対象外) |
| Google Gemini | あり(Gemini 3.6 Flashへのアクセス等) | Google AI Plus: 725円 / Pro: 2,900円 / Ultra: 14,500円〜32,000円(Google) | 上位プランほどGemini 3.1 Proの利用上限が拡大 |
| Anthropic Claude | あり(利用回数制限付き) | Pro: 月払い20ドル(年払いなら17ドル) / Max: 100ドル〜(Anthropic) | Team Standardは月払い25ドル/席〜。APIはトークン単価課金 |
| DeepSeek | あり(Webチャットは基本無料とされる) | 月額プランはなし。APIは従量課金のみ(DeepSeek) | V4-Flashは2026年7月31日に正式版が公開。V4-Proは同時点でプレビュー版で、正式版は「可能な限り早く提供する」と予告されている |
| Groq | あり(無料でAPIキーを発行・利用開始可能) | サブスクプランなし。API従量課金のみで、モデルごとに単価が異なる(Groq) | 100万トークンあたり、GPT OSS 120Bは入力0.15ドル/出力0.60ドル、Llama 3.1 8B Instantは入力0.05ドル/出力0.08ドルと低価格 |
| OpenRouter | あり(無料モデル〈:free〉に限り1日50リクエスト。10ドル以上のクレジット購入で1日1,000に拡大、OpenRouter) | クレジット購入制。モデルの実価格をそのまま課金(決済手数料は別途) | 300以上のモデルを横断利用可能(OpenRouter) |
| Felo.ai | あり(1日200クレジット付与) | Pro: 1課金サイクルあたり15,000クレジット付与(Felo) | 2026年に「回数制」から「クレジット制」へ移行済み。円建て月額は変更前の目安として2,099円/月とされていたが、現行の公式表示額は要確認 |
| Gemini Notebook(旧NotebookLM) | あり | 上位機能はGoogle AI Plus(725円/月)・Pro(2,900円/月)に統合 | 個人利用は無料プランでも基本機能が使える |
| Genspark | あり(1日100クレジット目安) | Plus: 24.99ドル / 49.99ドル / Pro: 249.99ドル(月払い)(Genspark) | クレジット制(Plus: 10,000cr/月、49.99ドルプラン: 21,000cr/月、Pro: 125,000cr/月)。年払いは20%オフ。2026年12月31日まで、Plus・ProはAIチャットと画像生成をクレジット消費なしで利用できる期間限定キャンペーンを実施中 |
料金は2026年8月時点で各公式サイトを確認した情報です。ChatGPT・Google Geminiは日本向け表示価格(円建て)、Anthropic・OpenRouter・Genspark等はドル建て表示のため、為替・プラン改定により変動します。最新情報は各公式サイトで確認してください。
3. 用途別に最適なAIはどれ?

用途によって最適なAIは異なります。文章生成・リサーチ・コード補助・ビジネスAPI連携の4つの観点で、それぞれ何が向いているのかを見ていきます。
★評価の見方: 以降の表の★は、公開ベンチマークのスコアを機械的に順位化したものではなく、2026年8月時点で各社が公表している仕様・料金・モデル性能をもとにした、用途ごとの相対的な目安です(★5=その用途の第一候補/★4=十分実用的/★3=用途を限れば使える)。同一条件で横並び計測した数値ではないため、絶対的な優劣ではなく「その用途に向いているかどうか」の傾向としてご覧ください。ベンチマークに基づく記述には個別に出典を付しています。AIモデルは更新が速いため、重要な判断の前には各公式サイトで最新の状況をご確認ください。
3-1. 文章生成・会話AIに最適なのはどれ?
文章生成・会話AIには、ChatGPTとClaudeが特に高い評価を得ています。ブログ記事、メール、企画書など、文章を生成・編集したい場面 に強いAIを比較します。
| AIツール | 文章品質 | 日本語対応 | おすすめポイント |
|---|---|---|---|
| ChatGPT | ★★★★★ | ◎ | GPT-5.6 Sol・Terra・Lunaと用途別にモデルを使い分け可能。指示への応答が柔軟 |
| Claude | ★★★★★ | ◎ | Opus 5(現行の主力。API料金はFable 5の半額)・Fable 5とも長文の一貫性が高い。論文・報告書・長尺コンテンツの生成が得意 |
| Google Gemini | ★★★★☆ | ◎ | Google Docsとの連携が強み。Gemini 3.6 Flashで最新情報を検索しながら文章生成が可能 |
実務での使い分け例
- ChatGPT → SNS投稿・メール文面・短い記事の初稿
- Claude → 長文レポート・ホワイトペーパー・書籍原稿レベルの長尺コンテンツ
- Gemini → Google Workspace上での文書作成、リサーチしながら執筆したい場合
3-2. リサーチ・情報収集に強いAIはどれ?
リサーチ・情報収集には、Felo.aiとGemini Notebookが強いです。最新情報を調べたり、大量の資料を整理したりする リサーチ業務 に適したAIを比較します。
| AIツール | 情報収集力 | 資料読み込み | おすすめポイント |
|---|---|---|---|
| Felo.ai | ★★★★★ | △ | Web検索+要約が一体化。論文・ニュースを素早くまとめる |
| Gemini Notebook(旧NotebookLM) | ★★★☆☆ | ★★★★★ | PDFや自社資料を読み込んでQ&Aが可能。長期的なリサーチ管理に最適 |
| Google Gemini | ★★★★☆ | ◎ | Google検索との連携で最新情報にアクセスしやすい |
| Genspark | ★★★★☆ | △ | クエリごとにまとめページを自動生成。競合調査の初動に便利 |
Gemini Notebookは新規情報を集める「情報収集力」ではなく、手持ちの資料を読み込んで整理する「資料読み込み」に強みがあります。目的が「Web上の最新情報を集めたい」場合はFelo.ai、「すでにある資料を横断して分析したい」場合はGemini Notebookを選ぶとよいでしょう。
実務での使い分け例
- Felo.ai → 学術論文・最新ニュースを手早く要約したい
- Gemini Notebook → 社内ドキュメント・PDF資料を横断して質問したい
- Genspark → 競合他社・市場トレンドの下調べを素早くしたい
3-3. コード補助・プログラミングに向いているAIはどれ?
コード補助には、ChatGPT(GPT-5.6 Sol)とClaude(Opus 5・Fable 5)が特に高精度です。コードの生成・デバッグ・最適化を助ける 開発者向け の比較を見ていきます。
| AIツール | コード生成精度 | 対応言語 | おすすめポイント |
|---|---|---|---|
| ChatGPT(GPT-5.6 Sol) | ★★★★★ | 主要言語全般 | 複雑なアルゴリズムも自然言語で説明しながら生成。OpenAI公表のコーディングベンチマークで高スコアを記録(OpenAI) |
| Claude(Opus 5・Fable 5) | ★★★★★ | 主要言語全般 | コードの長文出力・リファクタリング提案が得意。エージェント型コーディングに強い |
| DeepSeek(V4-Pro=プレビュー版) | ★★★★☆ | 主要言語全般 | コスト面で優位。正式版のV4-FlashはMITライセンスで重みが公開されており、自社管理の環境でも動かせる |
| Groq | ★★★☆☆ | 主要言語全般 | 応答速度が極めて速く、試行錯誤を繰り返す開発に向いている |
実務での使い分け例
- ChatGPT / Claude → 本番コードの生成・レビュー・テスト作成
- DeepSeek → コスト重視のAPIサーバーサイド処理や自動化スクリプト
- Groq → レスポンス速度が求められるリアルタイム処理のプロトタイピング
3-4. ビジネス活用・API連携に向いているAIはどれ?
ビジネスAPI連携には、OpenRouterが最も柔軟です。複数のAIを比較したい開発者や、ビジネスシステムに組み込みたい ユーザー向けの比較を見ていきます。
| AIツール | API利用しやすさ | コスト効率 | おすすめポイント |
|---|---|---|---|
| OpenRouter | ★★★★★ | ★★★★★ | 1つのAPIキーで300以上のモデルを切り替え可能 |
| DeepSeek API | ★★★★☆ | ★★★★★ | 高水準の性能を大手より低いコストで利用できる |
| Google Gemini API | ★★★★☆ | ★★★★☆ | Google Cloud連携が強み。企業向けのSLAや安全機能が整っている |
実務での使い分け例
- OpenRouter → 複数モデルをコスト・性能で比較しながら最適なものに切り替えたい開発チーム
- DeepSeek API → コスト削減を重視したバックエンドへのAI組み込み
- Google Gemini API → Google Workspaceや既存GCP環境との統合
4. 初心者はどのAIから始めればいい?
初心者はまずChatGPTかClaudeの無料プランを試すとよいでしょう。状況別のおすすめは以下のとおりです。
| 状況 | おすすめ |
|---|---|
| とにかく万能に使いたい | ChatGPT(無料版はGPT-5.5ベースだが基本機能は十分強力) |
| 長い文章・報告書を書きたい | Claude(長文の品質が高い) |
| Google Workspaceを普段使っている | Gemini(Docs/Gmailと連携) |
| コストをかけずにAIを試したい | DeepSeek(ほぼ無料で高性能。ただし公式サービスへの機密データ入力は避ける。詳細は第1章の注意喚起を参照) |
| 大量の社内資料をAIに読ませたい | Gemini Notebook(旧NotebookLM)(無料・PDF対応) |
5. 複数のAIを組み合わせるコツは?
AIは1つに絞らず、目的ごとに使い分ける ほうが効率が上がります。以下は実際のワークフロー例です。
リサーチ → 執筆ワークフロー
- Felo.ai / Genspark で最新情報を収集・整理します
- Gemini Notebook で自社資料と照合・分析します
- ChatGPT / Claude で文章にまとめます
モデル選定 → エージェント導入ワークフロー
- OpenRouter で複数モデルの回答の質とコストを比較します
- Groq で速度が必要な部分だけ試して、十分かを確かめます
- 良かったモデルをClaude(Claude Cowork)/ ChatGPT(ChatGPT Work) のエージェント機能で本番投入します
6. 目的別に最適なAIをひと目で確認するには?
目的別の早見表を使うと、最適な第一候補のAIをすぐに絞り込めます。
| 目的 | 最適なAI(第一候補) |
|---|---|
| 文章生成・会話AI | ChatGPT、Claude |
| リサーチ・情報収集 | Felo.ai、Gemini Notebook |
| コード補助・プログラミング | ChatGPT(GPT-5.6)、Claude、DeepSeek |
| ビジネスAPI連携 | OpenRouter、DeepSeek API、Gemini API |
| 競合・市場リサーチ | Genspark、Gemini |
| コスト最優先 | DeepSeek、Groq(いずれもAPI従量課金で低単価) |
7. AIエージェントとして使う場合はどう選べばいい?

AIエージェントとして使う場合は、まずツール連携への対応状況を確認し、そのうえで長時間タスクでの安定性が実績として公表されているモデルを選ぶとよいでしょう。ここまでは各AIを チャット(対話して使う) 前提で比較してきました。一方で、AIに目標を渡して 複数の手順を自律的に実行させる「AIエージェント」 としての活用は、選び方の観点が異なります。
チャット用途で重視される観点は、次の3つです。
- 回答の質:文章・コードの生成精度
- 日本語対応:UI・応答の日本語品質
- 料金:無料枠と有料プランのコスト
一方、エージェント用途で重視される観点は、次の3つです。
- ツール連携:API・外部サービスをどこまで操作できるか
- 長時間タスクの安定性:複数手順を自律実行しても破綻しないか
- 実行結果の検証とガバナンス:誤った操作を防ぎ、結果を検証できるか
同じモデルでも、チャットで使いやすいことと、エージェントとして安定稼働することは別問題です。
本記事で扱った9ツールのうち、エージェント用途を正面から掲げているのはChatGPT(ChatGPT Work)・Claude(Claude Cowork)・Gemini(Gemini Spark)に加え、Genspark です。Gensparkは「AI Workspace 6.0」でSecondBrain・AgentBase・GenTeamなどを備え、リサーチから資料作成までを1つのワークスペースで自律実行させる方向に振り切っています。チャット単体の回答品質で選ぶと評価を見誤りやすいツールなので、エージェント前提で比較検討することをおすすめします。
エージェントとしての活用を検討している場合は、以下の記事もあわせて参照してください。
- ChatGPT Work 業務フロー自動化ガイド|機能・料金・導入ステップ【2026年版】(ChatGPTのエージェント機能で業務を自動化する方法)
- Claude Coworkとは?大企業で安全に使うための「導入・統制」入門(Claudeのエージェント機能を組織で使う際の注意点)
- Gemini Sparkとは?24時間稼働AIエージェントの機能・料金・日本提供時期を解説(Googleの常時稼働型AIエージェント)
よくある質問
Q: ChatGPTとClaudeはどちらが優秀ですか?
短文・汎用タスクはChatGPT、長文の一貫性・倫理的な判断が必要な用途はClaudeが得意で、優劣は用途によって決まります。両方の無料版を試して自分の用途に合う方を選ぶのがよいでしょう。
Q: 無料で使えるAIはどれですか?
本記事で紹介した9ツール(ChatGPT・Gemini・Claude・DeepSeek・Groq・OpenRouter・Felo.ai・Gemini Notebook(旧NotebookLM)・Genspark)はすべて無料プランまたは無料枠があります。特にDeepSeekとGemini Notebookは無料でも機能制限が少なくコストパフォーマンスが高いです。ただしDeepSeekの公式サービスはデータが中国国内のサーバーに保存されるとされ、日本政府から業務利用に関する注意喚起が出ているため、機密性のある情報の入力は避けてください(第1章の注意喚起を参照)。
Q: 日本語が得意なAIはどれですか?
ChatGPT・Claude・Gemini・Felo.aiは日本語の精度が高く、UIも日本語対応しています。DeepSeekも翻訳・文章生成で日本語入出力に対応しています。
Q: NotebookLMという名前を見かけなくなったのですが?
2026年7月16日にGoogleが「Gemini Notebook」へ名称変更しました。製品自体は同一で、既存のノートブックや共有リンクはそのままアクセスできるとされています。
Q: ビジネスで社内データをAIに読み込ませても大丈夫ですか?
プランや契約形態によって異なります。OpenAIは「ChatGPT Business・ChatGPT Enterprise・APIプラン」、AnthropicはClaude for Work・API等の商用プラン、Googleは「Google Cloud API・Google Workspaceのビジネスアカウント」において、入力データを既定ではモデル学習に利用しない方針を採用しています。一方、ChatGPT Plus・Claude.ai個人プラン・Gemini個人プラン(Google AI Plus/Pro/Ultraを含む)は設定や契約内容によって扱いが異なります。適用条件は変わることがあるため、最新のデータ利用規約は各社の公式ページで確認してください。Gemini NotebookはGoogleアカウントと紐付くため、機密度が高い資料の扱いは規約を確認する必要があります。
DeepSeekについては扱いが異なります。公式サービスでは取得データが中華人民共和国国内のサーバーに保存され中国の法令が適用されるとされており、個人情報保護委員会およびデジタル社会推進会議幹事会事務局から注意喚起が出ています(第1章の注意喚起を参照)。社内データを扱う場合は、公式サービスをそのまま使うのではなく、MITライセンスで重みが公開されているDeepSeek-V4-Flashを自社管理のクラウド環境や第三者ホスティング経由で利用する構成を検討してください。
Q: AIを業務に導入するには何から始めればいいですか?
まず無料プランで1〜2つのAIを2週間試し、自社の「よく繰り返す作業」に当てはめてみるとよいでしょう。導入設計や業務フローへの組み込みについては、専門家への相談も有効です。
まとめ:用途に応じて最適なAIを選ぼう
本記事で比較した9つのAIツールは、得意領域の差 が明確です。
- 文章生成・会話にはChatGPTとClaudeが向いています。
- リサーチ・情報収集にはFelo.aiとGemini Notebookが向いています。
- コード補助にはChatGPT・Claude・DeepSeekが向いています。
- ビジネスAPI連携にはOpenRouterが柔軟に対応できます。
- 迷ったらまず無料プランで1〜2つ試し、目的が明確になった段階で有料化を検討するのが失敗しない選び方です。
複数AIを組み合わせることで、単体では難しい複雑な業務もAIで効率化できます。まずは1つ使ってみることが、AI活用の第一歩です。
出典一覧
- 「GPT-5.6:目標に合わせて拡張するフロンティアインテリジェンス」 — OpenAI(2026-07-09)
- 「Models | Gemini API」 — Google AI for Developers(2026-07-21)
- 「Introducing Claude Opus 5」 — Anthropic(2026-07-24)
- 「DeepSeek API Pricing」 — DeepSeek
- 「Groq Pricing」 — Groq
- 「OpenRouter FAQ」 — OpenRouter
- 「Felo – Major Upgrade of the Personal-User Subscription」 — Felo
- 「NotebookLMからGemini Notebookへ」 — Google(2026-07-16)
- 「Genspark公式サイト」 — Genspark
- 「ChatGPTのプラン」 — OpenAI
- 「Gemini Apps subscription plans」 — Google
- 「Claude Pricing」 — Anthropic
- 「OpenRouter Models」 — OpenRouter
- 「Genspark『AI Workspace 6.0』発表、日本市場に150億円の投資も計画」 — EnterpriseZine(2026-07-21)
- 「DeepSeekに関する情報提供」 — 個人情報保護委員会(2025-02-03)
- 「DeepSeek等の生成AIの業務利用に関する注意喚起(事務連絡)」 — デジタル社会推進会議幹事会事務局(2025-02-06)
- 「『DeepSeek V4 Flash』正式版、Proプレビューに9項目全勝。Pro正式版も間近」 — PC Watch(2026-07-31)
- 「DeepSeek-V4-Flash-0731 モデルカード」 — Hugging Face
- 「『ChatGPT広告』日本上陸 無料版と「Go」で表示、電通・博報堂など支援」 — ITmedia AI+(2026-06-19)
- 「Genspark料金を全プラン比較|無料版とPlus/Proの違いと選び方」 — techsuite(2026年)